スマートウェアラブルブランドのAmazfitは、新型スマートウォッチ「T-Rex Ultra 2」を中国国内で発売した。価格は3999元(約8万8000円)。デュアルバンドGNSS測位やオフライン地形図などの機能を搭載し、過酷な環境下での使用を想定したアウトドア愛好家向けのタフネスモデルとして位置づけられている。
高耐久設計と高輝度ディスプレイ
「T-Rex Ultra 2」は、1.5インチの円形AMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載し、屋外での視認性を高めるためピーク輝度は3000ニトに達する。風防にはサファイアクリスタルガラスを採用し、10気圧(10ATM)防水に対応。-30℃の低温環境でも正常に動作する高い耐久性を備えている。
長時間バッテリーと高度なナビゲーション
870mAhのバッテリーを内蔵し、通常の使用で最大30日間の連続駆動が可能だとしている。ナビゲーション機能も強化されており、デュアルバンドおよび複数の衛星測位システム(GNSS)に対応し、正確な位置情報を提供する。無料のオフライン地形図とルートプランニング機能により、スマートフォンが圏外の場所でもナビゲーションが利用できると、中国メディアは報じている。
多彩な機能とZepp OS
180種類以上のスポーツモードや24時間体制の健康モニタリング機能に加え、Bluetooth通話、NFCを利用したアクセスカード機能、ボイスメモ、音楽再生など、日常生活で役立つ機能も多数搭載する。OSには「Zepp OS 5.0」を採用し、スムーズな操作性を実現している。
日本企業への示唆
Amazfitの「T-Rex Ultra 2」発表は、日本市場におけるスマートウォッチの競争激化と、アウトドアギア市場への新たな参入機会を示唆する。まず、3999元(約8万8000円)という価格帯は、日本の高価格帯スマートウォッチ市場、特にGarminやSuuntoといったアウトドア・スポーツ特化型ブランドと直接競合する。-30℃動作や10気圧防水といったタフネス性能は、日本の登山やウィンタースポーツ愛好家にとって魅力的であり、これらの層をターゲットとする日本企業は、機能面での差別化を迫られる。
次に、オフライン地形図やデュアルバンドGNSS測位といった高度なナビゲーション機能は、日本の山岳地帯や携帯圏外エリアでの利用ニーズに応える。これは、地図アプリやGPS機器を提供する日本のIT企業や電子機器メーカーにとって、Amazfitとの提携や、自社製品の機能強化を検討する契機となる。特に、日本の登山地図データとの連携は、新たなビジネスチャンスを生む可能性がある。
最後に、870mAhバッテリーによる30日間駆動は、日本のスマートウォッチ市場におけるバッテリー寿命への要求を高める。日本のメーカーは、機能性とバッテリー持続時間の両立という課題に直面し、新たなバッテリー技術や省電力設計の開発を加速させる必要がある。これは、日本の部品メーカーや素材メーカーにとって、新たな技術開発の需要を創出する機会ともなり得る。