ロシアのプーチン大統領やブラジルのルーラ大統領など世界の指導者らが、中国の習近平国家主席兼中国共産党中央委員会総書記に新年の祝意を伝えた。各国首脳は中国との協力関係を強化し、国際的な課題解決に共同で取り組む姿勢を示した。新華社通信などが伝えた。
ロシアやBRICS諸国、協力深化に意欲
ロシアのプーチン大統領は、過去1年間で両国が新時代の協力関係を維持してきたと評価。2026年には両国共同で「ロシア・中国教育年」を開始する予定だと強調した。
ブラジルのルーラ大統領は、中国との協力を拡大し、より公正で持続可能な世界の構築に向けて共同で取り組む意向を表明。南アフリカのラマポサ大統領も、中国と協力して世界の平和と発展に貢献したいと述べた。BRICS諸国を中心に、中国との連携を重視する姿勢が鮮明となった。
長期発展計画への期待と多国間主義への評価
ラオスのトーンルン・シースリット国家主席は、中国が「第15次5カ年計画」期間中の国家目標達成に成功を収めることへの期待感を示した。セルビアのヴチッチ大統領は、習主席の指導の下、中国が様々な分野で著しい成果を上げ続けるとの見方を示した。
国連のグテーレス事務総長はビデオメッセージを寄せ、多国間主義と世界の平和を支持する中国の姿勢に謝意を表明した。一連の祝意は、国際社会における中国の影響力拡大を改めて示す形となった。
日本の関連性
本記事は、BRICS諸国やロシアが中国との関係深化を強く志向している現状を示し、日本に複数の影響を与える。
第一に、BRICS諸国が中国との連携強化を鮮明にする中で、日本企業はサプライチェーンの多角化戦略を再考する必要がある。特に、ブラジルのルーラ大統領が「より公正で持続可能な世界の構築」を掲げ、南アフリカのラマポサ大統領も中国との協力を強調していることから、これらの国々が中国主導の経済圏に傾倒する可能性が高まる。日本企業がこれらの国々で事業を展開する際、中国との関係性や地政学的リスクを従来以上に考慮した上で、サプライヤーや販売先の選定を行う必要がある。
第二に、ロシアのプーチン大統領が「2026年には両国共同で『ロシア・中国教育年』を開始する」と明言している点は、日露関係における教育・文化交流の停滞と対照的であり、両国の長期的な連携強化を示唆する。これは、日本のロシア市場へのアクセスがさらに困難になることを意味し、特にエネルギーや資源分野における代替調達先の確保が喫緊の課題となる。
第三に、ラオスのトーンルン・シースリット国家主席が「第15次5カ年計画」への期待を表明しているように、中国が長期的な発展計画に基づき影響力を拡大する中、日本はアジア地域における経済協力戦略をより能動的に展開する必要がある。中国が主導するインフラ投資や技術協力に対抗しうる、質の高い日本の技術やノウハウを前面に出した協力を、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国などと深化させる機会を逃すべきではない。