ロボット掃除機大手の追觅科学技術 (Dreame Technology)が、スマートフォン市場への本格参入を表明した。同社の創業者兼CEOである俞浩 (Yu Hao) 氏は2024年5月2日、SNS上で自社のスマートフォン事業がApple、Samsungと世界市場を三分する存在になると宣言。家電メーカーによる巨大市場への挑戦に注目が集まる。
CEOが宣言「Appleの時価総額4兆ドルを超える」
俞浩CEOはSNSへの投稿で、自社のスマートフォン事業について「Apple、Samsungと世界市場を三分し、最終的には必ず世界一になる」と述べた。さらに、同事業部門が「Appleの時価総額4兆米ドルを必ず超える」とも付け加えた。同氏は2025年9月の社内会議でも「将来、中国のスマートフォン市場は追觅、ファーウェイ、シャオミの三社が分け合う」と発言し、話題となった経緯があり、今回の宣言は目標を世界市場へ拡大させた形だ。
5000元超の高級路線と「モジュール式」スマホ
追觅の戦略は、5000元 (約10万8000円)以上の高価格帯に特化したハイエンド路線である。同社によると事業はまだ「模索段階」にあるという。その中で、具体的な戦略の一つとして2025年1月に欧州の販売代理店向けに披露されたのが「モジュール式」の旗艦モデルだ。公開された映像では、以下の特徴が示されている。
- 円形の背面カメラユニット全体が着脱可能
- 磁石式の接点で本体と接続
このような独自の構造により、既存スマートフォンとの差別化を図る戦略だ。
巨大メーカーひしめく市場への挑戦
現在のスマートフォン市場、特に中国国内はファーウェイ、シャオミ、OPPO(オッポ)(オッポ)(オッポ)(オッポ)(オッポ)(オッポ)(オッポ)(オッポ)(オッポ)(オッポ)(オッポ)(オッポ)、vivo(ビーボ)(ビーボ)(ビーボ)(ビーボ)(ビーボ)(ビーボ)(ビーボ)(ビーボ)(ビーボ)(ビーボ)(ビーボ)(ビーボ)といった巨大メーカーがひしめく競争の激しい市場である。新興の家電メーカーがこの牙城を崩すのは容易ではない。しかし、追觅はスマート家電分野で培った技術力、ブランドイメージ、販売網を武器に新たな挑戦に乗り出す構えだ。同社が開発中とされるモジュール式スマートフォンが、消費者に受け入れられるブレークスルーとなるか、その動向が注目される。
日本への影響と今後の展望
Dreame Technologyのスマートフォン市場参入は、日本企業にとって二つの具体的な影響をもたらす。まず、同社が「5000元(約10万8000円)以上の高価格帯」に特化した「モジュール式」スマートフォンを投入する戦略は、日本の電子部品メーカーに新たな商機をもたらす可能性がある。特に、カメラユニットの着脱機構や磁石式接点といった独自構造は、高精度な部品や素材の需要を生み出すため、村田製作所やTDKといった日本の精密部品メーカーは、Dreameとの連携を通じて新たな販路を獲得できるかもしれない。
次に、Dreameが家電メーカーとして培ったブランド力と販売網を武器にスマートフォン市場に参入することは、日本の家電メーカー、特にシャープやソニーのようなスマートフォン事業を持つ企業にとって、中国市場における競争激化を意味する。Dreameが掲げる「Apple、Samsungと世界市場を三分する」という目標は、たとえ誇張であっても、その野心的な姿勢は無視できない。日本のメーカーは、単なるスペック競争ではなく、Dreameが提案する「モジュール式」のような、ユーザー体験を根本から変えるイノベーションへの対応を迫られるだろう。この動きは、日本のメーカーが中国市場で生き残るための差別化戦略を再考する契機となる。