アップルの次期スマートフォンとみられる「iPhone 17e」の性能情報が、ベンチマークソフト「Geekbench」のデータベース上で明らかになった。標準モデルと同じ「A19」チップを搭載する一方、GPU(画像処理半導体)のコア数を減らし、性能に差がつけられる可能性がある。

GPU性能で標準版と差別化か

Geekbenchのデータによれば、iPhone 17eは標準版のiPhone 17と同じくA19チップを搭載する。CPUのマルチコア性能は両モデルでほぼ同等とみられる。しかし、GPUコア数は標準版の5コアに対し、iPhone 17eは4コアに抑えられている。

この構成の違いは、GPU性能のベンチマークスコアに顕著に現れている。iPhone 17標準版が約37,000点を記録するのに対し、iPhone 17eは約31,000〜31,500点にとどまり、約15%の性能差が生じている。この手法は、前モデルのiPhone 16シリーズでも見られた戦略だ。

一般利用では体感しにくい性能差

GPU性能の差は、高いグラフィックス性能を要求するゲームや専門的な動画編集などを除き、一般的な利用シーンで体感できる可能性は低いとみられる。アップルは廉価モデルにおいてGPUコア数を調整することで、製品ラインアップ内での性能と価格のバランスを図る戦略をとっているようだ。

日本市場への影響

このiPhone 17eのGPU性能抑制は、日本の電子部品メーカーにとって新たなビジネス機会とリスクを同時にもたらす。まず、GPUコア数の削減により、アップルは部品コストを抑えつつ、標準モデルとの差別化を図る。これは、高性能GPU向けに特化した放熱部品や電源ICなどを供給する村田製作所やTDKといった企業にとって、ハイエンドモデルへの依存度が高い場合、売上減少のリスクとなる。特に、iPhone 17eがiPhone 17シリーズ全体の販売台数に占める割合が高まれば、その影響は顕著になるだろう。

一方で、GPU性能が抑えられたモデルの登場は、高精細なディスプレイやカメラモジュールといった、GPU性能に直接依存しない付加価値の高い部品への需要を喚起する可能性がある。例えば、シャープやジャパンディスプレイのようなディスプレイメーカーは、GPU性能に左右されにくい高画質化技術や省電力技術で差別化を図ることで、iPhone 17e向けに新たなビジネスチャンスを創出できる。また、iPhone 17eが約31,000〜31,500点というGeekbenchスコアに留まることで、日本のゲーム開発会社は、より幅広い性能帯のiPhoneで快適に動作するゲーム開発に注力する必要がある。これにより、グラフィック負荷を抑えつつもユーザー体験を損なわないミドルレンジ向けゲームの需要が高まり、新たな市場が形成される可能性もある。