2025年の中国新興EV(電気自動車)市場において、Leapmotor(Leapmotor(リープモーター)汽車)とファーウェイのスマートカー連合「HIMA(HUAWEI HIMA(鴻蒙智行))」が、年間販売台数でそれぞれ60万台に迫る急成長を遂げた。Leapmotorは約59万7,000台、HIMAは58万9,000台を販売し、新型車の相次ぐ投入が成長を牽引した。
Leapmotorは倍増、HIMAも3割増
Leapmotorの2025年通年の販売台数は約59万7,000台で、前年同期比103%増と倍増した。一方、HIMAも58万9,000台を販売し、同32%増を記録した。両社は、BYDやテスラといった大手に次ぐ勢力として存在感を強めている。
新型車投入と多ブランド戦略が奏功
Leapmotorの躍進は、新型セダン「B10」やSUV「B01」などを相次いで投入し、7万〜20万元(約140万〜400万円)の価格帯に集中した戦略が功を奏した。同社は2015年設立の新興メーカーで、2023年には欧州ステランティスと資本提携し、グローバル展開を加速している。
HIMAは、ファーウェイが自動車メーカーと共同で展開するブランド群だ。高級SUVのAITO(問界、HUAWEI×SERES)(AITO(問界))、セダンのLUXEED(LUXEED(智界、HUAWEI×Chery))、STELATO(STELATO(享界、HUAWEI×BAIC))など5つのブランドを市場に投入し、ファーウェイの技術力とブランド力を背景に販売を伸ばしたと、中国の自動車専門メディアは伝えている。
収益性確保が今後の焦点に
他の新興勢力では、XPeng(XPeng(シャオペン)汽車)も2025年に43万台を販売し、前年同期比126%増と急成長した。中国のEV市場ではメーカー間の競争が激化しており、今後の成長は販売台数の拡大だけでなく、収益性の向上が鍵を握る。各社には継続的な技術開発と市場戦略の高度化が求められる。
日本にとっての意味
Leapmotorが2025年に約59万7,000台、HIMAが58万9,000台と急成長を遂げたことは、日本自動車産業にとって喫緊の課題を突きつける。特に、Leapmotorが7万〜20万元(約140万〜400万円)の価格帯に集中し、新型セダン「B10」やSUV「B01」を投入して躍進した事実は、日本の主要自動車メーカーが強みとしてきた中価格帯市場での競争激化を意味する。
これにより、日本の自動車メーカーは、中国市場における価格競争力と製品ラインナップの再構築を迫られる。例えば、トヨタやホンダが中国で展開するEVモデルは、Leapmotorの価格戦略と比較し、コストパフォーマンスで劣る可能性があり、販売台数への影響が懸念される。
また、HIMAがファーウェイの技術力を背景にAITO、LUXEEDなど多ブランド戦略で販売を伸ばしている点は、日本の自動車メーカーが単独でのEV開発・販売に固執するリスクを示唆する。中国のIT企業が持つソフトウェア技術やコネクテッドサービスへの知見は、日本の自動車メーカーが持つハードウェア技術だけでは対抗しきれない領域であり、中国市場での協業や提携の可能性を真剣に検討する必要がある。
さらに、Leapmotorが欧州ステランティスと資本提携しグローバル展開を加速していることは、中国EVメーカーが日本市場を含む世界市場へ本格的に進出する兆候であり、国内市場での競争激化も視野に入れるべきだ。