チート産業とゲーム運営が生む構造的共存

技術対策と地下市場のせめぎ合いが示す、業界の現実

李東は、2ヶ月間の収入を計算したときに初めて「チートである不正ツールでから大金を稼ぐことができる」と気づいた。2ヶ月で100万元を超える収入だった。李東は、5台のチート装置を購入してチート業務室を始めたが、収入は予想を上回った。

「数台の五菱宏光ミニEVを一台のマイバッハに換える」という李東の言葉は、ゲームチートビジネスの暴利を端的に表している。

不正ツール・エコシステムの拡大

現在、オンラインゲームにおける不正ツール(チート)を巡るエコシステムは、ゲーム産業と一定の形で共存する構造へと発展している。インターネット上では、「代行プレイ(代練)」や「陪玩(プレイ同伴)」といった名目のサービス広告が流通しており、中国のECプラットフォームである淘宝(タオバオ)や閑魚(シェンユー)では、不正ツールを扱う事業者が、こうした陪玩サービスを提供する事例も確認されている。さらに、不正ツールの利用を前提とした専用ハードウェアの販売も活発化しており、不正行為がサービス化・産業化する傾向が顕在化している。

半導体産業の関与

李東が運営する作業拠点では、不正ツール専用デバイス5台を用い、「陪玩(プレイ同伴)」を名目としたサービスが提供されている。料金は1時間あたり100〜500元に設定されており、デバイス1台あたりの売上は1日約2,400元、月間では約7万2,000元規模に達する。

同拠点は、中国南部の三線都市郊外に位置し、東北地方出身者が季節的に移動・居住する、いわゆる「候鳥式」集合住宅内に設けられている。作業空間では、複数のPCが常時稼働し、「板子」と呼ばれる不正ツール用ハードウェアが昼夜を問わず運用されており、不正行為の作業所化・半自動化が進んでいる実態がうかがえる。

ゲーム不正ツール(外掛)とは

ゲーム外掛(中国語でいう「外掛」)とは、オンラインゲームにおいて、運営側が禁止する不正プログラムや専用ハードウェアを用い、プレイ結果やゲーム内挙動に不当な影響を与える行為、またはその手段を指す。中国語での「外掛」はよく「不正ツール」や「チート行為」と表現される。

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