中国のゲーム大手ネットイース(NetEase)は、同社のJoker Studioが開発する新作ゲーム『遺忘之海』の第2回クローズドβテスト(CBT)を開始した。本作は、探索・戦闘・脱出を主軸とする「脱出シューター」ジャンルに、ローグライク要素を組み合わせたユニークなゲームデザインが特徴だ。
『第五人格』開発チームの新作
開発を手掛けるJoker Studioは、非対によると対戦ゲーム『第五人格』をヒットさせた実績を持つ開発チームだ。『第五人格』は現在もネットイースの主にな収益源の一つであり、世界中に多くのプレイヤーを抱えている。『遺忘之海』は、同スタジオが次に送り出す主にタイトルとして注目を集めている。
脱出シューターとローグライクの融合
『遺忘之海』の最大の特徴は、近年人気が高まっている脱出シューターのゲーム性に、プレイするたびにマップやイベントが変化するローグライク要素を導入した点にある。これにより、プレイヤーは毎回異なる緊張感のある体験を楽しめる。
戦闘システムには、ターン制バトルにダイスシステムを組み込んでいる。これにより、戦略性に加えて運の要素が絡むランダムな展開が生まれ、戦闘の予測不可能性を高めている。中国メディアの報道によると、こうした独創的なシステムがプレイヤーから関心を集めているという。
日本市場への影響
ネットイースの新作『遺忘之海』のCBT開始は、日本のゲーム産業にとって複数の具体的な影響を及ぼす。まず、Joker Studioが手掛ける『第五人格』が現在もネットイースの主要収益源の一つであることから、同スタジオが次に送り出すタイトルは、その成功モデルを継承しつつ、新たな市場を開拓する可能性が高い。特に「脱出シューター」に「ローグライク要素」を組み合わせるというユニークなゲームデザインは、日本のゲーム開発者にとって、既存ジャンルの掛け合わせによる新機軸創出のヒントとなる。
次に、戦闘システムに「ダイスシステム」を組み込むことで、戦略性と運の要素を両立させている点は、日本のゲームがしばしば重視する奥深さやリプレイ性を追求する上で参考になる。日本のゲームメーカーは、中国市場への展開を模索する際、単なるIP提供だけでなく、このような独創的なシステムやジャンル融合の成功事例を分析し、自社の開発戦略に組み込むことで、競争優位性を築ける可能性がある。例えば、スクウェア・エニックスやカプコンのような大手は、中国市場での成功事例を参考に、より多様なゲーム体験の提供を検討すべきだ。
最後に、中国メディアが「独創的なシステムがプレイヤーから関心を集めている」と報じているように、中国のゲーム市場は単に規模が大きいだけでなく、革新的なゲームデザインへの受容性が高いことを示唆している。日本のゲーム企業は、中国市場を単なる消費地と捉えるのではなく、先進的なトレンドが生まれる場として認識し、共同開発や技術提携を通じて、新たなゲーム体験を共に創出する機会を探るべきである。