中国の国有自動車大手、Dongfeng(東風汽車)汽車汽車は、2026年までの新製品計画を発表した。計画の柱は、ファーウェイ(ファーウェイ技術)の自動車向け統合技術を全面的に採用することだ。同社の余岳峰社長が明らかにした。2024年中に、この新技術を搭載したSUV2車種とセダン1車種を市場に投入する。
ファーウェイの統合技術を全面導入
Dongfeng(東風汽車)汽車汽車は、ファーウェイが提供する一連のソリューション、通によると「全家桶(ファミリーセット)」を全面的に導入する。これは、ソフトウェアが自動車の価値を定義する時代に向けた戦略的な動きだ。
具体的には、自動運転システム「乾崑(Qiankun)ADS Pro」、スマートコックピット「鴻蒙(HarmonyOS)HarmonySpace 5」、車両制御システム「乾崑ビークルコントロール」、クラウドサービス「乾崑ビークルクラウド」が含まれる。これにより、ハードウェアからソフトウェア、クラウドまで一貫した体験の提供を目指す。
2024年、新モデル3車種を相次ぎ投入
第一弾として、若者向けの「フルスペック・ファーウェイ」搭載6人乗り大型SUVを、2024年第3四半期から出荷開始する。Dongfeng(東風汽車)汽車汽車はこのモデルを「『10プロジェクトの初公開技術と12プロジェクトのクラス唯一の機能を搭載し、ファミリーSUVの実用価値の基準を再定義する』モデル」としている。
続いて、ファミリー向けの超快適・大空間SUVを2024年第4四半期に投入予定。このモデルは「クラス最高の空間効率と、クラスを超えた後部座席の体験」を特徴とするという。
さらに、高性能セダンを2024年下半期に出荷開始する。このセダンは、Dongfeng(東風汽車)汽車汽車が自社開発した半固体電池を初搭載し、航続距離は1000kmを超える見込みだ。同社は「『4つの「初」を連発し、Bセグメント新エネルギーセダンの価値を再構築する』」と謳っており、市場に大きな影響を与える可能性があると、中国メディアは報じている。
日本への影響と示唆
東風汽車がファーウェイ技術を全面採用し、2024年中に新モデル3車種を投入する計画は、日本の自動車産業に複数の具体的な影響をもたらす。まず、ファーウェイの「全家桶(ファミリーセット)」戦略、特に自動運転システム「乾崑(Qiankun)ADS Pro」やスマートコックピット「鴻蒙(HarmonyOS)HarmonySpace 5」の統合は、中国EV市場におけるソフトウェア定義型自動車の競争を激化させる。これは、日本の自動車メーカーが強みとしてきたハードウェアの信頼性だけでは差別化が難しくなることを意味し、ソフトウェア開発への投資加速を迫る。
次に、東風汽車が2024年下半期に投入するセダンに自社開発の半固体電池を搭載し、航続距離1000km超を目指す点は、日本の電池メーカーにとって脅威である。特にトヨタやパナソニックが全固体電池の実用化を目指す中で、中国勢が半固体電池で先行し、高性能EVを量産することは、技術優位性の喪失と市場シェアの低下に直結する。日本の電池関連企業は、研究開発の加速に加え、サプライチェーンの再構築や新たな提携戦略を検討する必要がある。
最後に、東風汽車が若者向け大型SUVで「10プロジェクトの初公開技術と12プロジェクトのクラス唯一の機能」を搭載すると謳うように、中国メーカーは技術革新とマーケティングを組み合わせた攻勢を強めている。これは、日本メーカーが中国市場で競争力を維持するために、単なる価格競争ではなく、中国消費者のニーズに合わせたデジタル体験や先進機能の提供を強化する必要があることを示唆する。