ファーウェイ(ファーウェイ技術)と中国の自動車大手、JAC(江淮汽車)(JAC)は、共同開発した新型SUV「MAEXTRO(MAEXTRO(尊界、HUAWEI×JAC))」の画像を公開した。ファーウェイの最新技術を搭載したフラッグシップモデルとして、2025年12月の発売を予定している。中国のIT系メディア『IT之家』が2月23日に報じた。
ファーウェイとJACが共同開発するフラッグシップSUV
公開された画像では、車両の一部がカモフラージュされているものの、スクエアなMPV(多目的車)のようなフォルムと、同社の他モデルと共通するファミリーデザインの分割型ヘッドライトが確認できる。このモデルは、ファーウェイが主導する自動車ブランド連合「HUAWEI HIMA(鴻蒙智行)(HIMA)」を通じて展開される見通しだ。
「MAEXTRO」は、ファーウェイがこれまで提携してきたSERES(賽力斯)(SERES)の「AITO(問界)(AITO(問界、HUAWEI×SERES))」、Chery(奇瑞)汽車(Chery)の「LUXEED(智界、HUAWEI×Chery)(Luxeed)」に続く、新たな提携ブランドの最上位モデルとして位置づけられる。
最新の自動運転・コックピットシステムを搭載
仕様面では、ファーウェイの最新自動運転支援システム「乾崑(Qiankun)ADS 4.1」以上と、最新のコックピットシステム「HarmonySpace 5.0」以上の搭載が予定されている。これにより、高度な運転支援機能とシームレスなユーザー体験の提供を目指す。また、先進的なデジタルミラーに加え、従来の物理的なサイドミラーも選択肢として用意されるという。
2025年後半に市場投入、価格は未定
「MAEXTRO」の市場投入は2025年12月が予定されている。価格はまだ公式に発表されていないが、搭載される技術やその位置づけから、中国国内の高級車市場をターゲットにした高価格帯のモデルになるとみられている。ファーウェイの技術力を結集したモデルとして、市場の関心を集めている。
日本にとっての意味
ファーウェイとJACが共同開発する新型SUV「MAEXTRO」の2025年12月発売は、日本の自動車産業に具体的な影響を及ぼす。まず、日本の高級車ブランド、特にレクサスや日産インフィニティにとって、中国市場での競争激化は避けられない。MAEXTROはファーウェイの最新自動運転支援システム「乾崑ADS 4.1」やコックピットシステム「HarmonySpace 5.0」を搭載し、中国の高級車市場を狙う。これは、日本の高級車がこれまで強みとしてきた品質やブランドイメージに加え、最先端のデジタル技術による差別化が不可欠となることを意味する。
次に、部品サプライヤーへの影響も大きい。MAEXTROが先進的なデジタルミラーに加え、従来の物理的サイドミラーも選択肢として用意されることは、日本のミラーメーカーにとって機会とリスクの両面を持つ。デジタルミラー技術で先行する企業には新たなビジネスチャンスが生まれる一方、従来の物理ミラーに特化してきた企業は技術転換を迫られる可能性がある。
最後に、日本の自動車メーカーの中国戦略再考を促す。ファーウェイがSERESの「AITO」やCheryの「LUXEED」に続き、JACとの「MAEXTRO」で提携ブランドを拡大していることは、中国市場における現地企業との協業モデルの重要性を示唆する。日本企業は、単なる完成車輸出や現地生産だけでなく、中国のIT企業が主導するエコシステムへの参画や、共同開発による新たな価値創出の可能性を検討する必要がある。