中国不動産企業データベース
日本では報道されない中国不動産業界の「リアル」を可視化。恒大、碧桂園、万科――倒産・デフォルト・事実上の国有化が同時進行する中、何社が消え、何社が国家に救われたのか。売上や規模ではなく、「生存」と「破綻」という最終結果から、中国不動産バブル崩壊の本質を読み解く。
🏠 民営企業 (POE)
12社🏠 民営企業 (POE) (12社)
龍湖集団
龙湖集团【民営の優等生】商業施設「天街」の安定収益により、民営大手で唯一「投資適格」級の評価を維持(一部格下げあり)。財務規律が極めて高く、三道紅線は緑色を維持。日本企...
旭輝控股
旭辉控股【民営準大手】質の高い経営で知られたが、市場全体の信用収縮に巻き込まれ外債デフォルト。しかし国内での評価は比較的高く、ホワイトリスト入りでプロジェクトは稼働中。...
新城控股
新城控股【商業不動産の両輪】ショッピングモール「吾悦広場」からの賃料収入がキャッシュフローを下支え。住宅販売の不振を商業で補うモデルで、デフォルトを回避している。...
碧桂園(カントリーガーデン)
碧桂园【地方都市の巨人】三線・四線都市に大量の土地を持つが、地方市況の悪化が直撃。ホワイトリスト入りで首の皮一枚繋がるも、販売回復は見えず。過去に日本法人(CG Ja...
浜江集団
滨江集团【民営の良心】杭州エリアに集中特化し、全国展開を追わなかった戦略が奏功。従業員数は少ないが一人当たり生産性が極めて高い。財務規律は民営トップクラス。...
融創中国(サナック)
融创中国【早期再編組】業界で最も早く債務再編を完了させたが、本業の販売不振が続き二次デフォルトの懸念あり。高級住宅に強みがあるが、富裕層の買い控えが痛手。日本企業との目...
金科股份
金科股份【重慶の雄】中国内陸部を代表する民営企業。資金繰り悪化で司法再建を申請。長城資産(AMC)が支援に入っており、国有化または解体の瀬戸際。...
世茂集団
世茂集团【ホテル・商業】上海インターコンチネンタルなど優良資産を持つが、債権者(中国建設銀行等)から清算申立てを受ける。資産価値と負債のバランスが崩壊。日本との直接連携...
仁恒置地
仁恒置地【外資の品質】シンガポール上場。上海・南京・蘇州などで富裕層向け住宅を展開。品質への信頼が厚い。三井不動産や三菱地所との共同開発プロジェクト(蘇州、南通など)を...
佳兆業
佳兆业【都市更新の王】深センの都市再開発(旧改)に強みを持つが、開発サイクルの長さが仇となり資金ショート。複数回のデフォルトを経て信用力は皆無。...
華夏幸福
华夏幸福【PPPモデルの限界】産業団地開発(PPP)モデルの代表格だったが、地方政府の財政悪化と連動して破綻。債務を株式に転換する手法で延命中。...
恒大集団
恒大集团【破綻の象徴】2025年8月の上場廃止を経て、現在は清算人による資産切り売りフェーズ。かつての売上高7000億元企業は消滅。未完成物件(保交楼)は地方政府が引き...